【京大】生協と学生の在り方について
前書きと注意事項
【注意】この記事はプロモーションを勝手に含みます。ステルスマーケティング的なやつです。
初めに断っておくが、おそらく私ー執筆者は、この話題に関して多少偏りのある立場からこの記事を書いている。だからこそ前述の注意書きを書いたのだし1、行き過ぎればそれは所謂ポジショントークにもなってしまいかねない。それゆえ、そういった偏りは努めて抑制しつつ客観的に語る(もちろん、自分の考えを語っているパートもあるが。)ものの、読者諸君においてもこのことは承知したうえで読み進めて欲しい。
大学自治ーーこんな言葉を聞いたことがあるだろうか。私のいる大学は京都大学という。この大学では妙によく聞く。2言葉に出さないまでも、それなりの頻度で思いを馳せることにもなる。文脈は様々ながら、常に心の片隅にあるようにすら思えるかもしれぬ。
いまだ答えの出ない単純ならざる話題であり、このブログでも、或いは私のTwitterのTLにおいても一家言ある者も少なくないのであろうと思う。3
だが、学生自治・大学自治と言う時、あれやこれやと論じる時、念頭に置かれているのはおおよそ対・大学当局のそれである。今回私が話したいのはそれについてではない。
当局と学生の交渉、あり方、大学自治の議論……その陰に隠れて、忘れられているのではないか。当局ほどではないにせよ学生の生活に大いに関わっており、組織化されていて、そして何より、学生の参加機会がある(とされている)もの
ーーそう、大学生協である。
生協というもの
まずは生協の一般論について語ろうと思う。
が、ここにきて私は生活協同組合自体には全然興味がないことに気づいてしまった。というわけでここは手抜きをして公式(?)の説明を貼っ付けておくだけで終わりにしよう。
大学生協とは?|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)
各自、もし読みたかったら見に行ってほしい。
京大生協についての私見
さて、前章で「生協そのものには興味がない」という爆弾発言をした私ではあるが、では何に対して意識があるのかというとそれは自分の大学の生協である。が、この言い方には語弊があって、確かに京大生協に対しての問題意識はあるのだが、その理由は自分がそこに属しているから、というわけではない。京大生の性質に対して思うところがあるからこそ「京大生協」の生協-組合員の関わり方に対して論じたいと思っているのである。4
私の買いかぶりなのかもしれないが、京大なら……京大生なら、ちゃんと意識をもって生協運営に参加して、ある種の自治を達成してくれるのではないかと期待しているのである。
で、だ。
本題なのだが、学生諸君5は今の生協についてどう思っているだろうか。
おそらく普通に学生生活を送っていると生協店舗に接するのは、学食を食べに行くとき、あるいは授業の合間にショップに食べ物を買いに行ったりーああ、そうか。今の時期は教科書購入なんかもあるかもしれぬ。
その時、ちょっとした不満や、こうなってくれたらなあという要望があるかもしれない。というか多分ある。だが、思うところがあっても、思うだけで済ましてしまうのではなかろうか。
生協が普通の「お店」と違うところは何かと考えた際、(建前だけなのだとしても)学生たち(厳密には学生に限らず、また出資者であることが必要であり、これは「組合員」と呼ばれる)による店舗、という点がある。さきほどの大学生協連合のページにあった絵にあるように、組合員は出資金を出しているのだ。むろんそれは株主とは似て非なるものではあるけれども、あくまでも消費者=「お客さん」に過ぎない一般のお店に比べれば、まだ参加する余地があるのではないかと思われる。
有り体に言えば、もっとやんややんや言っていいのである。たぶん。
そして、そのための場もある。これを総代会という。
総代会の実効性はいかに
さて、ここからは昨年総代会に参加した私のレポになる。レポをここに書く予定だったが内容がなさすぎることに気づいてやめた。写真とかも別にない。
というか、正直今年はみんなに参加してほしいのであえて多くは語らず読者の(あるかなきかの)好奇心を搔き立てることに徹することにしようと思う。まあその好奇心とやらに値するほど面白い会であるかは非常に自信がないのだが……
総代会だけじゃない……!!
「キャンパス運営委員会」について
さきほど、「生協に対してあれやこれやいうための場、それが総代会!」的なことを言ったかもしれない。あれは嘘である。総代会で満足するまで議論するのは現実的に無理である。二時間しかないし。そもそも毎年毎年書面出席多すぎやろがい。
まあ……総代会は年に一度の大きな流れを決める場であり、そこで細かい要望や学生側の意見を出していくのはそもそも無理があるのだ……
と、ここで諦めそうになってはいけない。
総代会だけが生協参加の場ではない……毎月開催されており、さらに生協の理事も臨席する会議があるのである。これを、キャンパス運営委員会という。
総代会で直接に民意反映をするのが無理でも、
・組合員→キャンパス運営委員会→理事会
という間接的な経路で、生協運営に学生(組合員)の意思を反映していく。これが私の考えている生協における学生参加の方式である。
また、学生(組合員)→生協という方向だけではなく、その逆ーー生協から学生へのメッセージが伝えられることもあるだろう。これは生協に限らず、一般企業でも、あるいは政府当局や自治体のサービスなどでも往々にしてあることだが、利用者や一般市民から見れば不可解であったり理不尽であったりするように感じられる物事でも、実は運営側に相応の理由があって……という場合もあるだろう。むろん、実際に無意味な理不尽などは批判的に向き合い、是正していかねばならないが、事情のある状況や選択については、知ること、知ろうとすることで少しでも正確な状況の把握と、不毛な分断の抑制へと繋がるだろうと思われる。
実は、むしろこの生協→学生の情報発信の方が経路としては不足しており、例えばひとことカードなども(一応名前とか書く欄あるけど)実際書いた本人に直接名指しで返答が届くわけでもなく、生協から組合員への情報発信がもうちょっと必要なのではと思うこともしばしばある。これについても、キャンパス運営委員会での毎月の会議で事情を知る店長職の方々や本部の職員から説明、発信していけばよいのではないだろうか。
というのが、私(一組合員)の考える理想的な構造である。
畢竟するに、私はキャンパス運営委員会がより高頻度かつ実効的な組合員と生協(理事会)の橋渡しになればいいな~と思っているのである。
最後に一言。
初めにも述べたが、私は京大生の性質を信じている。適切に現状を伝え、学生参加の手段経路の存在を知らせていけば、必ずや生協運営においても「学生自治」ー学生の意見を反映したあり方に、多少なりとも近づけるものと固く信じているのである。
だからどうか、文句でもなんでも、何かしら問題意識がある一般組合員はぜひ総代になってほしい。むしろ普段生協にそこまで近しくない人でも全然大丈夫である。生協がもっと、自分たちが関わって、参入していけるものだという意識を持って、そしてその姿勢でこれからも向き合っていってほしい。
そしてそのためにも、意欲のある学生、生協に思うところのある人々、まずは総代会に来よう!!そして、キャンパス運営委員会6にも来てくれ!!
以上!!
2025/4/10 一介の組合員
- ちなみに本当に勝手に、自主的にやっていることではある。
まあ「生協や大学の行く末を憂う一学生」という言い方も、噓ではないのでご容赦願いたい。いずれにせよ、私自身来年度からは一介の学生組合員に帰するのだから。 ↩︎ - と、錯覚しているだけで他の大学でもこんなもんなのかもしれない。
大学を含めて、ある集団の"イメージ"の影響を中にいる構成員が受けぬという道理はあるまい。私もまた、京大生でありながら京大というレッテルーその幻想に吞まれている可能性も否めないのである。 ↩︎ - 例えば自己紹介でちょろっと言及してるこの人とか。 気長に待ってます。 ↩︎
- 自分が京大生であることは生協参加への意識を持つきっかけや手段(資格)にはなっても、「せっかく所属していることだから生協参加しよう!」とはならない。ーーというかそもそも、どちらかというと私は生協参加したいんじゃなくて、生協参加「させたい」んだよなあ…… ↩︎
- 或いはもしかしたら教職員や他大生などもこのブログを読んでいるかもしれないが。一応主たる読者の想定は京大生である。
じゃあ大学アカウントでもないアカウントでツイートしても意味ねえだろそれはそう。↩︎ - 吉田南キャンパス運営委員会の連絡先: caun.yoshida☆gmail.com (☆→@) ↩︎
🖊 Posted by もっくる
【個人の気持ち】純然たる蛇足
ここからは純然たる蛇足であり、したがって別記事にて記す。→[この記事はまだ作成されていません]
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