安息の撮影旅行記#1 関東甲信越編その1
撮影記事の説明から長らくスパンが空いたが、先日サークルの旅行会で関東及び甲信越地方を訪問し、現地でいろいろと撮影をしてきたので、記憶が新しいうちにここに記したい。
今回の主な撮影対象は、引退や消滅の近い車両を優先的に記録することである。やたら滅多に行けるような場所でもないため今回はかなり絞りつつも効率的に撮影を敢行することにした。
出発
今回関東へ移動する手段として、航空機を利用することにした。過去の撮影旅行はおおむね青春18きっぷを利用していたが、関東だと移動だけで撮影可能な日中時間を潰してしまうことや、後に控える行程を安く済ませるべく別の手段を用いたことから(後述)、早く安く移動できる航空機を選択した。
航空機が安いというのは、当時JALが展開するサービス"スカイメイト"においてセールが実施されており、伊丹~羽田が4980円、施設使用料等込みで5660円で移動できたからである。新幹線の3分の1近くであったため、迷わずこちらを利用した。

搭乗するのはJAL102便、伊丹を7:05に出発し羽田には8:15に着く伊丹→羽田の初発便である。使用機材はボーイング787-8、何気にプライベートで航空機を使うのはこれが初めてだったりする。
座席はJ列、進行方向右側の窓ら2番目の座席だ。生憎天候が悪い上、景色も見えにくいため道中は眠りについていた。
羽田へ
8:10頃、飛行機は羽田空港に着陸、数年ぶりの東京の空気に心躍らせて降り立った。
久しぶりの東京だ。羽田に来たしひとまず京急を撮影しよう。そう考えて京急線に乗車。当初は立会川での撮影の予定だったが、生憎先客がいたため、北品川に移動した。




北品川駅から徒歩5~6分の位置にある踏切で撮影を敢行。開かずの踏切としても有名なこの場所、噂通りひっきりなしに電車が通過するため、飽きることはない。
当日は午前中に訪問していたが、やや曇天だったため、上下線ともに撮影ができた。晴天時は午前中は蒲田方面の列車が順光で撮影できる。
6年ぶりの下総国
小一時間ほど撮影をしたのち、品川駅からJRに乗り込んだ。



品川から横須賀線で東京を経由し、そのまま総武快速線で船橋駅へ。千葉県に突入するのは実に6年ぶりである。今回船橋に来たのは、東武野田線の撮影および、その流れで新京成を撮影するためである。
品川駅を10時16分に発車する列車に乗車したが、これは船橋到着後にとある目的があったからであった。兎にも角にも船橋で下車し、東武野田線のホームへ向かう。
野田線のホームに到着するや否や、エキセンへ。ここで今回の主役の1人が登場することになる。

東武鉄道8000系8111fである。数ある8000系車両の中で、唯一原型顔を保った編成であり、厳密には東武鉄道ではなく、東武博物館所有の車両になっている。1年半ほど前に、塗装が変更され、野田線の車両基地である七光台へ転属し、動態保存から定期運用に返り咲いたことで話題になった。この日は船橋~柏の普通運用に就いており、比較的撮影しやすい範囲内だったため、駆けつけることにしたのだ。
8111fの入線と入れ替わるように、10時58分発の普通 柏行きに乗車し、馬込沢駅で下車。ここで再び撮影に挑むことにした。

曇りだったため、本来は逆光になる位置で撮ろうとしていたが、不運なことにここで晴れ間が出る。微妙なカットとなってしまったため、折り返し船場行を狙うことにした。




折り返しを待つ間、野田線を走る車両をひたすら撮影していた。ベテランの8000系から少し前にデビューしたばかりの80000系など、車両更新の過渡期であるからこそのバリエーション豊かな野田線を楽しんだ。
馬込沢到着から早くも1時間。ようやく折り返しの8111fがやってきた。

曇りであったのは非常に残念だが、若干ピン甘であったものの記録程度には合格点だと個人的には思っている。
桃色電車の最後の春


馬込沢から再び野田線に乗車し、次に向かうのは新鎌ヶ谷駅。訪問当時の3月28日において、4日後に京成との合併を控えた新京成を記録することにした。ひとまず撮影予定地の最寄りである元山駅まで向かう。





正直この時間帯、晴れたり曇ったりの繰り返しであった。まあ1回の記録でわがまま行っても仕方がない。撮れただけ儲けものである。通常塗装に加え復刻塗装も撮影できたためかなり満足いく結果にはなった。8900形がすべて運用に就いてなかったことだけが心残りである。


再び元山駅に戻り、そのまま松戸駅へ移動した。駅名標は既に紙ベースのものをガムテープで貼り付けた簡易的なものになっており、京成合併の波がすぐそこまで押し寄せていることを改めて実感した。
松戸駅からは常磐線に乗り換え、我孫子駅に向かう。ここで昼食を摂ることにした。我孫子駅で昼食、勘のいい鉄オタの皆様は察しが付くだろう。

食したのは弥生軒の唐揚げそばである。実は一度も食べたことがなかったが、鉄オタとして一度は通るべき道のように扱われているため、この機会に味わってみることにした。出汁は関東らしい濃い目の味付け、しかしながら思ったほどの濃さはない。濃さで言えば愛知県のきしめん屋 壺屋の方が圧倒的である。唐揚げはとにかくデカい。下味はあまりされていないように感じるが、とにかく食べ応えのある逸品である。下味が少ないのは濃い目の出汁と合わせて食べることを考慮したものなのだろうか。
この記事、書いてる最中にふと思ったが、かなり写真の枚数が多い。当初は1日ごとに記事を分けるつもりでいたが、1日中動き回っているため、正午を目途に分けるのがちょうどいいのかもしれない。
と言うことで続きは次回に。
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