試し書きの冒頭に寄せて

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高校生のころ、カバンの中に「雑記帳」というのを忍ばせていた。結構ざっくばらんにいろんなことを書いていたようで、例えばJTBの時刻表を前から順番に見て快速電車だけを集成してみようというものなんかもあったわけである。

ところで私は主宰して「旅する〇〇」という同人サークルを立ち上げたわけだが、アウトプットの場がなければ単なる単発の合同誌とさしたる差がなくなるのである。それでも良いという考えもあろうところだが、やはり自分の思うところを発露する空間というのは無くてはならない。そういう意味ではサークルの参加者にとってここは雑記帳のような場となるのであろう。ブログタイトルに込めた「試し書き」とはそのことである。

では同人サークルとしての旅する〇〇の意義とは何ぞやと訊かれるとそれはそれで困った話である。コンセプトなどというのを示すものは特に用意していなかったのだが、せっかくの機会なので「まだ見ぬ場所へ、いつもの場所へ、想いを巡らせたその時に旅は始まっている」などという胡散臭い一文をキャッチコピーに据えておこうと思う。すなわち、何らかの思想信条、主義主張のために集った人々ということではないということである。まずは各々の趣味活動の研鑽がその第一にあるのであり、その準備や発露の場となることを期待しているのである。それはかつてから私が「ニッチなオタクのウェブメディア」を作りたいと言っていたことにも符合する。

そして読者諸兄にお願いしたいのは、特定の系統だった何かを摂取するためにこのブログを講読しても全く無意味であるか、多数の著者が入り乱れることにより、遅々として進まずストレスを与えるかもしれないということである。執筆の頻度及び内容は一切委ねることとしているし、旅に絡んでいるとも限らないことに是非ご理解頂きたい。そして読者諸兄に安心して頂きたいこととしては、これほど堅い文章に当たることもまずないということである。

WordPressの設定に苦しめられた令和7年1月12日
旅するマネージャー